恋の途中

返信を待つ夜、もう一通送りたくなったら

「何か変なことを言った?」と送る前に。確かめたい用件と、返事がほしい気持ちを考える。

文・紗月 / 出典確認:
雨の窓と夜の街の灯り、窓辺の暗いスマートフォンを描いた写真調イメージ
この記事のための写真調イメージ。実在の人物や体験を撮影した写真ではありません。

返事がないまま夜が更けて、「何か変なことを言った?」と送りたくなる。書いては消して、最後に届いた一文を読み返す。そんな夜は、送りたい言葉をいったん下書きに残しておきませんか。今夜中に決めたい用件があるのか、それとも、あの人も会いたいと思っていると知りたいのか。同じ「もう一通」でも、伝えたいことは少し違います。

最後の一文を、何度も読み返してしまう

通知のない画面を開くたび、最後に送った一文が少しずつ違って見える。「あの言い方が重かったかな」「もう興味がないのかな」。まだ何も返ってきていないのに、自分の中では会話の続きがいくつも浮かびます。

気になって仕方がないときは、メモを二行に分けます。一行目は「今日の夕方に送った。まだ返事はない」。二行目は「迷惑だったのかもしれない」。今わかっているのは一行目まで。無理に「きっと忙しいだけ」と考え直さなくても、理由はまだわからない、と留めておけます。

明日の約束を決めたいなら

明日の待ち合わせが決まっていないなら、必要なことを尋ねていいと思います。「明日の待ち合わせ、18時に駅前で大丈夫? 今夜中にわかると助かります」。場所や時刻と、いつまでに返事がほしいかを一緒に伝える。寂しさを責める言葉を足さなくても、こちらの都合は伝えられます。

一方で、「嫌いになった?」と聞きたい夜にほしいのは、予定の返事とは少し違うはず。「ちゃんと会いたいと思っていてほしい」。それが本音なら、まずは自分のメモに書いておく。相手に伝える言葉は、少し落ち着いてから考えても遅くありません。

会う約束は、ふたりで決めている?

返信の速さだけでは、見えないことがあります。会う日を決めようとしてくれるか。都合が合わないときに、別の日を提案してくれるか。こちらの話にも質問を返してくれるか。反対に、誘うのも日程を出すのもいつも自分だけなら、その寂しさまで我慢する必要はありません。

優しかった一瞬も、寂しかった一晩も覚えている。だから、どちらかだけで「脈あり」「脈なし」を決めるのは難しいのだと思います。最近のやり取りを二、三回ぶん思い出したとき、これからも会いたいでしょうか。それとも、次の予定だけははっきりさせたいでしょうか。相手の気持ちを考える時間に、自分はどうしたいかも入れてみてください。

今夜は、送らないことにしたら

今夜は追加で送らないと決めたら、画面を見るのは寝る前にもう一度だけにする。湯を沸かす、本を数ページ読む、明日着る服を出す。返事は気になるままでも、手を動かしてできることがあります。無理に楽しい夜に変えようとしなくてもかまいません。

相手から連絡を控えてほしいと言われている場合は、その言葉を守りましょう。別のアカウントからも送らず、書きたかったことは手元のメモに。待つのがつらい日は通知を切って、少し離れて過ごすこともできます。

返事が来ない理由も、この恋の行方も、今夜はまだわからないまま。送りたかった一文は下書きに残して、明日の朝にもう一度読めます。

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